Statement
 幼少期の私は本の虫で図書館に通っては小説や図鑑を読み漁っていました。ある時プランクトンの図鑑を見た時、自分が今まで目で見た透明な水の中にはたくさんの生き物がいたということに大きな衝撃を受けました。 
そこから拡大すると様々な世界が存在することを知りました。 木には枝があり、その先にある葉には葉脈が刻まれその中には葉緑体といった細胞があり、その中にさらに核があり... 世界の全てに、自身の肉眼では見ることのできないパーツが存在している。 それは嘘のような本当で、果てしなく続いているような錯覚を呼び起こします。 
規則性のあるパターンを緻密に描写することは対象の中へ、物質の中へ、細胞の中へ入り込むことです。そして、全てのパーツをひと目で見渡したい。そんな欲求にかられています。

中野 美涼 Misuzu Nakano​​
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1993.9 千葉県生まれ 
2015.11 個展「生命の黒」 改正湯 
2016.3 東京工科大学デザイン学部デザイン学科卒業 
2018.10 Sony’s FES Watch U Creative Festival 公認クリエイター選出

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